「働くって楽しい」に立ち戻る。内面から組織を変革する伴走型コンサルティングという新たな挑戦

「20%削減しました」という数値的な成果だけで、本当にみんなハッピーになったでしょうか?──

多くの組織が「課題分析→ありたい姿の設定→現状分析→施策実行」を何年も繰り返しているにも関わらず、働く環境は根本的に変わらず、疲弊し疲労を感じ続けているのが現実です。

LiMiNALコンサルティング創業者の北山氏は、従来の「提案して終わり」型コンサルティングではなく、クライアントに3~6ヶ月という期間をかけて伴走し、内面や感性も含めて組織を変革していく新しいアプローチを提唱しています。

自身のスランプ体験から生まれたYURAモデルを軸に、「体感としても良くなったね」と実感できるコンサルティングを目指す北山氏。その先に見据えるのは、人々が「働くって楽しい」と心から思える「つかれない社会」です。

本音を言える環境づくりから始まる組織変革とは? 定量化の限界を超えた新しい価値測定とは? 実体験に基づく確信を持って語る、次世代コンサルティングの真髄に迫ります。


参加者

鈴木

入社予定(インタビュー当時)

北山

LiMiNAL 代表取締役


伴走型コンサルティングという新しい形

従来のコンサルティングとの違い

鈴木
鈴木

ここからは、LiMiNALのサービスについて詳しくお伺いします。組織開発の伴走型コンサルティングとは、具体的にはどのような形になるのでしょうか?

一般的なコンサルティングは、人事部と話をして施策を提案し、実行はクライアント側にお任せするという形が多いですね。大きな組織では単価も高くなり、ずっと伴走し続けるのが難しい場合も少なくありません。また、規模が大きすぎると現場のリアルな声が直接届かず、人事部経由でのヒアリングになってしまうケースもあります。

私たちが目指す伴走型コンサルティングでは、だいたい3~6ヶ月で一つのプロジェクトを進めていきます。最終的には私たちがいなくても、クライアントが自走できる状態を目指します。

関わり方はその時々で変わります。3ヶ月やってみて「すごく変化が出た」「これからは自分たちでやっていける」という実感があれば、そこで私たちは身を引きます。そうでなければ、続ける必要があるかもしれません。

北山
北山

変化に合わせて柔軟に対応

北山
北山

伴走していると、別の課題が見えてきたり、一部の人は変化したけれど他の人はまだ、ということもあります。見えてくる世界観がどんどん変わっていくので、その変化に合わせて伴走していく——そんな仕事の進め方を考えています。

LiMiNALがクライアントとして想定されているのは、どのような規模の企業でしょうか?

鈴木
鈴木
北山
北山

そうですね。中堅企業やベンチャー企業など今までお付き合いのなかった企業に広げていきたいと考えています。企業全体ではなく「一部門」と取り組むケースも視野に入れていて、200人から1000人ぐらいの規模で伴走していって、変化を一緒に実感できるような規模感を大事にしていきたいと思います。

「大企業だからやりません」「小さすぎるからやりません」ということはありません。「一緒に伴走していけるか?」「一緒に変化を感じられるか?」向かい合って一緒に取り組んでいけるかどうかを、重要視したいと思っています。

内面への働きかけをどう測るか

定量化の限界と新しい価値観

鈴木
鈴木

気になったのですが、技術的な課題に対するコンサルは結果が見えやすいですけど、LiMiNALは内面への働きかけを重視していますよね。その場合、変化はどのように測るのでしょうか?

(笑)思った以上に厳しい質問が出ましたね。でもおっしゃる通りで、「業務効率10%改善」「処理時間を10分から8分に短縮」といった数値は非常に分かりやすいです。

それに比べて内面的な変化は確かに定量的に表しにくい領域です。しかし、「20%削減しました」という結果だけで、みんなハッピーになったでしょうか? それだけでは解決できていない課題が、まだたくさんあるはずです。

多くの人が何年も何年も、「現状分析→課題の真因分析→ありたい姿の設定→施策実行」を繰り返してきました。でもそれで私たちの生活は劇的に良くなったでしょうか? 働く環境は根本的に変わったでしょうか? 変わらず疲弊や疲労を感じているのが現実です。

北山
北山

これからの時代に求められるもの

北山
北山

これからは、劇的な効果がすぐに出るような案件はどんどん少なくなっていくはずです。そうなった時に私たちコンサルタントが取り扱うべきものは、「ああ、良くなったな」という満足感や「この先もっと良くなりそうだな」という期待感。そういう目に見えないものなのではないでしょうか。

定量的に測れないもので効果を実感していく。それがより求められるフェーズに来ていると思います。

現在は、アンケートや体感値を話してもらうことで定量・定性で効果をお伝えしています。私たち自身が伴走型コンサルによって実際に良くなった実感があるので、その「良さ」を共有することで納得してもらえています。

とはいえ、どう可視化していくかは、会社として今後取り組んでいかなければならない大きな課題だと認識しています。

なるほど。実感として働く人が生き生きしてきたり、会社がいい感じになってきたりするというのが答えなのかもしれませんね。

鈴木
鈴木
北山
北山

まさにそこを目指したいし、実感が持てるコンサルティングをやっていきたいです。書面や数値上は良くなったけど「体感として本当に良くなったの?」というのをなくして、「体感としても良くなったね」と感じてもらえるものを提供していきたい。私たちのYURAモデルを使ったコンサルティングなら、きっとそこにたどり着けると信じています。

YURAモデル誕生の物語

実体験から生まれた確信

鈴木
鈴木

YURAモデルに確信を持ったきっかけや、内面への働きかけが大事だと思い始めたエピソードを教えてください。

このYURAモデル自体は、私たちの実体験に基づいています。自分たちが経てきたプロセスでもあり、うまくいった企業が経てきたプロセスでもある。それを可視化したのがYURAモデルの誕生ストーリーなんです。

自分たちが通ってきたからこそ自信を持てるし、同じことが起こった会社で変革が起きているからこそ確信が持てる、と思っています。

それまでは「こういうところに共通項がありそうだよね」と感覚的に思いながらも、なかなか言語化できずにいたものをチームで対話して形作っていきました

北山
北山

価値観を変えた新規ビジネスでの体験

北山
北山

もともと私は、「課題があるなら解決すればいい!」という「HOW思考」タイプなんですよ。でも、分析をして適切な手を打ってもうまくいかないこともある。そんな時に、とある新規ビジネスの立ち上げに関わって、考え方がガラリと変わって。

その立ち上げメンバーは、「技術がある・経験がある・リーダーシップがある・エース級」といった人たちではなく、いわゆる他のプロジェクトであまり活躍できない人たちが集まったチームでした。

論理的に考えれば、優秀な人ばかりが集まった方がいいプロジェクトになりそうですよね。でも実際は、そのチームが素晴らしい成功を収め、クライアントに刺さる素晴らしいソリューションを生み出したのです。

「やりたい」という想いの力

鈴木
鈴木

すごいですね!どうして成功したんでしょうか?

振り返って考えてみると、あの時はみんなが『やりたい』『面白い』『こういうふうになったらいいな』という想いを持って動いていたんですよね。

あと、リーダーが一人ひとりを大事にしたというのも重要なポイントだったんじゃないかな。誰も取り残さない、誰も見捨てない。みんな存在していい人間であるという大前提のもと、どうプロジェクトを進めていくかを考えてくれた人だったんです。

そういうリーダーと、探究心高く積極的に取り組むメンバーだったからこそ、素晴らしいものが作れたのだと思います。

逆に、論理的に考えたらうまくいくはずのことでも、うまくいかないケースもあります。そういう経験の積み重ねの先に、YURAモデルに辿り着きました。

組織というのは、わかりやすい課題と結果だけではなく、いろんな要因が組み合わさってパフォーマンス上下するんです。メカニズムがわかって多くの組織が取り組みを始めたら、世の中は大きく変わるし、仕事はもっと面白くなる。「仕事したい」と思って会社に行ける人が増えると思います。

北山
北山

個人的な変化と成長の軌跡

スランプ時代の苦悩と気づき

鈴木
鈴木

実は、以前の北山さんと雰囲気が変わったなと感じた時期があったんですよ。

あぁ、思い当たることがあります!現実と理想の間で揺らいでいた時期があったので、その頃じゃないかな。YURAモデルに当てはめるなら、ありたい自分の姿があるのに現状は全然何もできなくて、「私はなんでこんなに仕事できないんだろう」と、深刻なスランプに陥っていたんです。

ちょうど前職の会社に転職して間もない時期でした。「今まで出来ると思っていたことが通用しない」「今まで自信を持っていたものがそんなに認められない」という状態で、目標をがむしゃらにクリアしても一向に良くならない。

その時に、「自分自身を受容することで見えていた世界観が変わる」という貴重な体験をしました。

北山
北山

伴走してくれる人の大切さ

北山
北山

スランプにハマり、今まで上手くいっていたことも上手くいかない。どうすればいいのか正しい道が見えずに悩み、倒れるぐらい仕事をしていました。とにかく頑張る以外の方法が見つからず、力技でやり切ったのですが、後から振り返ると、同じような経験をした人やその道のプロに伴走してもらえたら、どれだけ良かっただろうと思いました。

「人に頼るな」「自分で頑張れ」「自己責任」——そんな考えももちろんあるとは思います。でも、分かっている人やプロが助言をして、少し道を指し示すとか、一緒に考えるだけで全然違ったはずです。

だからこそ、私は人に伴走していきたいのです。変化していくことって正直怖いことですし、そういうことをやろうとしている組織に寄り添いたいという想いがあります。

本当に実体験から来ているのですね。

鈴木
鈴木
北山
北山

そうですね。だからこそ想いが強いし、自分でとことんやりたい。そして、それに共感してくれる人たちと一緒に走っていきたい。その世界を見てみたいという気持ちが強いのかもしれません。

将来への展望 —段階的なビジョンの実現—

新しいコンサルティングの価値を広げる

鈴木
鈴木

LiMiNALとして将来的にどのようなことに取り組んでいきたいと思っていますか?

私たちが提供しているのは、これまでにない新しいコンサルティングの形だと考えています。従来の「提案して終わり」ではなく、「クライアントに伴走し、内面や感性も含めて組織を変革していく」というアプローチ。

まず現在のフェーズでは、この新しいコンサルティングの価値を実際に体感してもらい、私たちの理念に共感してくれる人を一人でも多く増やしていきたいと思っています。

そして共感者が増えてくると、きっと見えてくる世界も変わってくるはずです。最終的に目指している「つかれない社会」が実現した先で、人々がどのような情熱や好奇心を持つようになるのか。生き生きと自然体で働ける人が増えた時に、どのような変化が生まれるのか。そのプロセスを段階的に見守りたいと思っています。

北山
北山

段階的なビジョン

北山
北山

認知拡大期:新しいコンサルティングの良さを知ってもらう
普及期:いい組織が社会に増えてくる
変革期:つかれていない状態=余白がある状態で生き生きと働ける人たちが増える

この変革期において、どのようなパフォーマンスが生まれるのか、どのような組織・社会に発展していくのか、どのような革新的なイノベーションが起きるのか——その好奇心が私の原動力です。

「働くって楽しい」に立ち戻る

鈴木
鈴木

生き生きと働く人が増えるって、素敵ですね。

はい!「つかれない社会」が実現すれば、きっと人はもっと他者に優しくなれるでしょうし、みんなに心の余裕が生まれると思います。

「働くって楽しい」——これはとてもシンプルですが、そこに立ち戻りたいのです。

私たち大人は週7日のうち5日、1日7~8時間という人生の大半を仕事に費やしています。それほど重要な時間なのですから、仕事は本来楽しいものであっていい。そう思いませんか?

北山
北山
鈴木
鈴木

本当におっしゃる通りです。自分の貴重な時間を使ってやっていることですから。

新しい仲間への想い

本音を言える環境の大切さ

鈴木
鈴木

お話を伺って、「そうだよね」と思うことばかりでした。自分の中にスッと落ちてくる内容が多く、とても納得できました。特に「つかれない社会」という言葉を聞いた時、「いいな」と素直に思えました。

ありがとうございます!まず共感してくれることが何より嬉しいです。みんなが元気な社会よりも、まずは「つかれない社会」を目指したいですね。

北山
北山
鈴木
鈴木

自分の思っていることを素直に表現できることの大切さも改めて感じました。みんながそうできる環境があったらいいなと思います。

それは本当に重要で、すべての出発点だと考えています。組織を変革するにも、個人がより良い人生を送るにも、まずは本音を言える環境が必要です。

多くの人が「こんなしょうもないことを話していいのかな」「まとまっていない考えを口にしていいのかな」と躊躇してしまいがちですが、そこを「出していいよ」と言えなければ、真の変革は始まりません。

北山
北山

心地いい場から生まれる可能性

鈴木
鈴木

まさに今までの会社で毎日感じていました…。普段から「こんなこと言っていいのかな」と思うことが多くて。きっと同じように感じている人も多いんじゃないかな。LiMiNALでは色々なことを自由に話せるから、それが心地よくて、働くのが楽しくなるんだろうなと期待しています。

楽しみですね。お互いが「こんなことを思ってる」「こんな些細なことでも出していいのかな」ということを素直に表現できる、心地いい場を作りたいと思っています。

そうした環境では、心がホッとするだけでなく、面白い視点や新しい観点、新しい問いが自然と生まれてくるはずです。そんな可能性を一緒に探求していきましょう。

北山
北山

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